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子育てよもやま話

しろくまのそだてかた

『しろくまをそだてるときにたいせつな12のこと』

こんなフレーズから始まる『しろくまのそだてかた』という絵本をご存知ですか?
うつみのりこさん作のこの絵本はこんな方に向けて書かれています。

to all children and all people who bringing up a child.
幼い子どもたちと、子どもたちを育てる全ての大人たちへ。

正直毎日子どもの相手するのはしんどい。

残念な母である私は、子どもが産まれる前は、元々子煩悩というわけでもなく、また私の夫も子供とどう関わっていいのかわからない、という夫婦だった。

そんな夫婦である私たちの元に一人目の子が生まれてからは、夫も私も今まで何だったんだろう、というくらい子煩悩に変わったし、自分でいうのもおかしいけれど、毎日沢山の愛情を注いで育てていたと思う。
独身時代の私を知っている人みんながみんなびっくりするくらいに。

子どもがママにこっちを見て欲しい時には必ず見ているし(というかどこに行っても家の中でもずっと子どもの様子を見ていた)、子どものどんな表情も逃していないって言えるくらい、手をかけて心もかけて育てていた。今思えば、手塩にかけるってこういうことなのかなって思う。

ところが下の子が生まれて、自我を持ち出し、はいはいし始め、あちこち歩き回りだし・・・となってから、一気に私の余裕がなくなった。

今まで、叱るはあっても怒ったことがない上の子に怒りまくり怒鳴り散らし、下の子が泣けば泣いているのが見てわからない!?と理不尽な待たせ方をし、とにかくとにかく我慢させ続けたと思う。
上の子が自分がお兄ちゃんになることをすごく楽しみにしていたのと、下の子が生まれてからも自分が赤ちゃんのお世話をするんだ!という強い思いがあったから、まだそんな状況でも上の子はよく待ってくれていたし、理不尽な待たされ方でも下の子に泣かなくていいよ、にいにがいるよ、など常に優しい言葉をかけてくれていた。

上の子の優しさに上に成り立っていた二人育児だと思う。
とにかく余裕がなかった。

そんな時に出会った【しろくまのそだてかた】

しろくまをそだてるのにたいせつな12のこと

から始まるこの絵本は、しろくま=こどもで、あなた=お母さん。
作者のうつみのりこさんが、上手に言葉にできない子どもたちの気持ちをイメージしながら1ページ1ページにメッセージを込めて書かれた絵本。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

しろくまは あそぶのが だいすき。
たくさん あそんで あげてください。

しろくまに とっては
あさ おきたときから
よる ねむるときまで、
すべてのじかんは
あそぶための じかんです。

しろくまが
なにかを はなそうと しているときは
ゆっくり まっていて あげてください。

じょうずに はなせないけど
はなしたいことは
たくさん あるんです。

しろくまが ないたときは
とにかく ぎゅっと だきしめて。

それだけで しろくまは
あんしん できるのですから。

めを
みつめてほしい。

しろくまは いつも
こころのなかで
つぶやいて いるんです。

ぼくを みて。
ぼくを みて。
ぼくを みて。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

いま、このときは
もう にどと ない。

(本文より抜粋)

泣けるーーーーーー。
書いてるだけで泣けるーーーーーーーー。
ほんの一部の抜粋なのに。

初めて読んだ時も思わず涙が溢れた。
いつも優しい上の子が、下の子のお世話をよくしてくれる上の子が、ぼくをみてって言っているようで。

残念な母なのに否定されない【しろくまのそだてかた】

そんなに感動したのに。
読んだ瞬間、上の子への温かな気持ちで溢れていたのに。
なのに、すぐにまたいつものガミガミ母ちゃんに戻ってしまうあたりが残念母の極み。

そんな私が、

○たくさん抱っこしてあげて。
○子どもとの時間はあっという間に過ぎてしまうのだから。
○子どもはお母さんの笑顔がだいすきよ。

系の絵本を読むと、自分の残念具合が際立って、残念具合は十分自覚はしているつもりだけれどもさらに追い討ちをかけて残念具合を指摘されている気になってしまう(ひねくれすぎだけども)。

それは絵本に限らず、テレビのコメントとか育児書とか、『お母さん=無償の愛』という暗黙の方程式ありきで語られているもの全てに、自分という残念母を否定されている気持ちになってしまうのだ。
そんなことを思ってしまうのがもう残念の極みという、もう否定のスパイラル。

でも、【しろくまのそだてかた】は、『しろくま』の育て方を書いているのであって、『しろくま』を育てるのも『お母さん』ではなくて『あなた』となっている。

こんなひねくれた残念母を、否定しない上にやさしい気持ちで包んでくれるのだ。

今日も今日とて残念母だったけれど

結局、日々の忙しさや(特に忙しくもないくせに、許容量がお猪口なのかな)イライラする数多の事象に飲み込まれ、しろくまのそだてかたのこともすっかり忘れたりしながら過ごしているのだけれども。

ふとした時に、本棚に並んでいるしろくまのそだてかたの背表紙を見ては、あ。と立ち返る、何かが大きく変わるわけではないけれど、少し優しい気持ちになれる、そんなさりげなく寄り添ってくれる、私にとっての良い絵本。

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ABOUT ME
残念母
ズボラでなまけもの、口癖はめんどくさいの残念母です。 このままではいかん!と、学生時代から憧れの英語を勉強をはじめ、TOEIC300点台から、先日第一目標のTOEIC750を達成できました。 学歴も記憶力もない残念母です。