うちの子って夜尿症〜③受診から治療まで〜の続きです。
親の試練
子どもは夕食後何も飲めないのに慣れるまで、なんと1ヶ月かかりました。
大泣きしたのは最初の1週間くらいでしょうか、もっと長かったのでしょうか。
ずいぶん前のことなので正確に記憶に残っていないのですが、この記憶に残っていないのには大きな理由があるのです。
それは寝不足。
子どもの試練は夜間の水分摂取の我慢ですが、親の試練は夜間のおねしょの記録でした。
毎日夜寝た後に、何度も紙おむつを触っておねしょをしているかを確認し、おねしょが出ていればおねしょの出た時間を何時か記録する。
夜間何度も目を覚ます寝不足の頭で、朝一番におしっこを取り、おねしょのおむつと紙コップのおしっこの量を記録する。
ちょうどこの記録を取り始めてからおねしょをしない日が5日間ほど続く、ということもあり、親子ともこんなに苦労してまで(苦労させてまで)治療をしないといけないのだろうか。
こんな思いをしなくても、そのうちおねしょをしない日の方が増えてきて、そのままおねしょしなくなるのではないのだろうか。
日に日にその思いが強くなっていきました。
そうして迎えた3回目の診察
前回の治療開始の診察からちょうど24日後が3回目の診察でした。
この1ヶ月、寝るまでの水分摂取の制限を守れた日はたった1日、それなのに
おねしょをしなかった日が11日もあったのです。
24分の11もおねしょをしなかったのです。水分摂取も守れていないのにです。
しかも、おねしょをしなかった時の朝一番のおしっこの量は200mlを超えることも多く、我が子の膀胱もたくさんおしっこを溜められるじゃないか、と尚更思ってしまいます。
3回目の診察では、約1ヶ月記録した用紙をお医者様が見ながら、おしっこの量や時間などをカルテに記入しながら、私に記録の内容について確認され、子供にも初めての治療について確認をされました。
氷、3個までにできるか?次病院来るまでの間頑張れそう?
なんと、氷は1個ではなくて2〜3個までは大丈夫だったのです。(完全に私の勘違い。ほんと最低。ほんとごめん。)
子どもは先生とお話しする中で、おねしょをしたくないという気持ちをもう一度持つことができたようでした。
というわけで、また次の診察は1ヶ月後になりました。
(こちらの病院では治療初期は1ヶ月間隔で受診というスタイルでした。)
子どもの変化
この診察を終えてから、子どもに大きな変化がありました。
なんと、寝る前の水分摂取の制限を守るようになったのです!!
あんなに泣いてお茶を飲みたがっていた子がその日を境にきっちり決められた量しか飲まなくなったのです。
もちろん毎日絶対守れたわけではないですが、全く守れなかった前回までと違い、守れなかった日の方が少なくなったのです。
そして、守れる日も守れない日も、これまでのように大泣きして飲みたがる、ということもなくなりました。
親の変化
我が家では、今回の子どもの受診に関して夫は付き添わず(まだ小さい下の子をその間面倒を見てくれていた)、私が上の子と二人で行ってました。
そのため、夫にすると、ここまで泣いて飲みたがっているのに飲んだらダメだなんて、ただただ可哀想なだけだし、そこまでしてやらせるものではない、という考えで、
夜、子どもが泣いて水分を欲するたび、毎回毎回不機嫌になりながら私と子どもに、飲ませたらええやろ!なんでそんなことまでしておねしょやめさせなあかんねん!と言っていたのでした。
その度、子どもが自分で頑張ると決めて、泣くほど辛いのに、それでも飲まないように毎日毎日努力しているから、そんなこと言わないであげてほしい、応援してあげてほしい、と毎回お願いしていました。
でも夫からすると今目の前で飲みたいって泣いてるのだから飲ませればいい。という考えが揺らぐことはなく、泣く子に対しても、そこまでなるんやったらやめてしまえばいいねん!と毎回毎回言っていました。
ところが、3回目の診察後の子どもの変化が夫にも伝わったのか、こんなに頑張ってるんやから僕も協力してあげなあかんよなぁ。○○頑張ってるなぁ。でもあんまり辛い時はほんまに飲んだらええんやからな。と言ってくれるようになったのです。
毎回、夜の水分制限が始まるたび、今日も泣いたらどうしよう。
今日も夫の機嫌が悪くなったらどうしよう。
と知らず知らずのうちに憂鬱になっていたのが、この変化のおかげで全くなくなったのです。
そして私自身もおねしょの記録を取ることで我が子のおねしょの傾向がわかるようになったのです。
我が子のおねしょは、毎回夜中にするのではなく明け方2時〜4時ごろにするということ。
それがわかったおかげで、今まで0時ごろまでにも確認し、その後1〜2時間ごとに確認していたおねしょチェックが2〜4時ごろだけのチェックで済むようになった為、極端な寝不足を解消してくれるようになったのでした。
このように、3回目の診察を終えてからの1ヶ月は、家族がこの夜尿症の治療という、今まで経験したことがないことに対して、全員で慣れることができた1ヶ月でした。
そうして過ごした1ヶ月の記録は
次の受診までの31日間、
○おねしょをした日は13回、その内水分制限をしなかった日は8日
○おねしょをしなかった日は17回
○記録もれ1回
と、なんとおねしょをした日よりもおねしょをしなかった日の方が回数が多い結果となったのです。
この嬉しい結果を持って次の受診にむかいます(長くなったので⑤へ続きます)。